特別養子縁組について考える『上田と女がDEEPに吠える夜』を見て

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みんなに知って欲しい

2026年8月25日に放送された日本テレビ系のトークバラエティ「上田と女がDEEPに吠える夜」で、「特別養子縁組」がテーマとして取り上げられました。バラエティ番組で特別養子縁組が正面から扱われるのは珍しく、里親活動をしている私としても見逃せない放送でした。

出演者それぞれの発言からは、世の中の「特別養子縁組への認知度」や「不妊治療の先にある選択肢」がリアルに見えてきました。今回はこの放送内容をもとにまとめてみたいと思います。

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番組で紹介された「特別養子縁組」の基本

この日のテーマは特別養子縁組。番組では、生みの親が何らかの事情で育てられない子どもを育ての親に託し、戸籍上も実の親子となる制度であることに加え、縁組の探し方や条件についても紹介されました。
バラエティ番組らしく分かりやすい切り口で、制度そのものを知らない視聴者にも届く内容になっていたと思います。

日本でまだまだ普及していない現実

進行のなかで、いとうあさこさんが上田さんに「こういう制度をご存じでしたか」と尋ねる場面がありました。この何気ない問いかけこそが、特別養子縁組という制度が世間一般にはまだまだ浸透していない現実を象徴していると感じます。里親制度に関わっている身としては、こうした「そもそも知らない方もいる」ということを改めて実感させられました。

MCの上田晋也さんは、特別養子縁組について「考えたことは正直あるのよ」と明かしました。続けて、幼児虐待で子どもが亡くなったニュースを見るたびに「引き取ることはできなかったのか」と考えることはあっても、具体的な条件までは把握していなかったと話していました。

「関心はある」「気になったことはある」という人は世の中にたくさんいても、実際の制度や条件を知らないために一歩を踏み出せない——これは多くの人に共通する感覚ではないでしょうか。私としても、まさにこの「知らないから動けない」という部分を改善すべく、発信していきたいと感じました。

晩婚化・不妊治療の広がりと、特別養子縁組を選ぶ人の増加

ゲストのタレント・武内由紀子さんは、自身が特別養子縁組で2人の子どもを迎えた経緯を語りました。40歳で結婚してすぐに不妊治療を始めたものの授からず、44歳まで不妊治療を続けたそうです。「子どもを産むこと」への諦めは早くついた一方、「子どもを育てること」への思いは諦めきれず、そこから特別養子縁組の道を調べ始めたと明かしています。現在は8歳と6歳の子どもを育てているとのことでした。

この体験談は、まさに次に触れる「不妊治療から特別養子縁組へ」という流れを体現するリアルな声だと感じます。

番組でも触れられていたように、近年は晩婚化・晩産化が進み、不妊治療に向き合う夫婦が増えています。女性の社会進出にともなう晩婚化・晩産化によって不妊に悩む人が増え、国内で不妊の検査や治療の経験がある夫婦は5.5組に1組にのぼり、2019年には約14人に1人が生殖医療によって生まれているという状況です。

そうしたなかで、不妊治療を経てもなお子どもを授かれなかった夫婦が、特別養子縁組という形で「家族をつくる」道を選ぶケースが目立ってきています。実際に養親を対象とした調査でも、養子縁組を検討するようになったきっかけとして「不妊治療を経験した」ことを挙げる養親は少なくありません。武内さんの体験は、まさにこうした社会全体の流れの中にある一つの実例と言えそうです。

里子として育った方の声

番組には、小説家・映画監督として活動するふくだももこさんもゲスト出演していました。
ふくださんは生後まもなく乳児院に預けられ、その後特別養子縁組によって血のつながらない両親のもとへ迎えられ、同じく養子として迎えられた兄とともに育ったそうです。ふくださんは、そうした養子縁組家庭での生活を振り返り、これまで不幸だと感じたことは一度もなく、むしろ幸せな毎日を送ってきたと語っていました。
血のつながりよりも、日々ともに過ごした時間や関わりの深さが親子関係を育んできたことがうかがえます。

「血がつながっていないから不幸」という思い込みは、当事者ではない周囲の側が勝手に抱いてしまいがちなものかもしれません。福田さんの語る姿は、特別養子縁組で育った子どもたちの「その後」を前向きに示してくれる、とても貴重な証言だと感じました。特別養子縁組は「子どもがかわいそう」という文脈で語られることが多いですが、実際にはこうした幸せな家庭がたくさんあるのだということを、里親ブログとしてもしっかり伝えていきたいと思います。

まとめ

「上田と女がDEEPに吠える夜」での特別養子縁組特集は、バラエティ番組ならではの分かりやすさで、多くの人にとって「知る入口」になったのではないかと思います。いとうあさこさんの素朴な問いかけ、上田さんの「気になっていたけれど知らなかった」という正直な発言、そして武内由紀子さんの実体験——それぞれの言葉から、特別養子縁組が「特別な誰かの話」ではなく、身近にありうる選択肢であることが伝わってきました。

晩婚化が進み、不妊治療を経験する夫婦が増えている今だからこそ、特別養子縁組という制度をもっと多くの人に知ってもらう必要があると改めて感じます。私もこのブログを通して、少しずつでもこの制度への理解が広がるよう発信を続けていきたいと思います。

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