福岡市ショートステイ里親の後悔とは?里親を始めて分かった本当の魅力

スポンサーリンク
みんなに知って欲しい

福岡市では、育児疲れや急な事情によって支援が必要な親に対して、ショートステイ里親制度が導入されています。この制度は、里親が一時的に子どもを受け入れ、親に休息やサポートを提供することを目的としています。しかし、ショートステイ里親として経験を積む中で、期待とは異なる現実や課題に直面することも少なくありません。
今日はショートステイ里親をやっていて『後悔していませんか?』と聞かれることが多いので、私が考えるメリットとデメリットを紹介します。

私は福岡でショートステイ里親としての活動を始めて以来、多くの感動的な瞬間を経験しました。子供たちが新しい環境に馴染んでいく姿や、親たちが少しでも心の余裕を持てるようになる手助けができることは、何にも代えがたい喜びです。もちろん、初めは不安もありましたが、実際に子供たちと接する中で、彼らの成長や笑顔を見ることができ、後悔するどころか、むしろもっと多くの方々にこの活動の素晴らしさを知ってほしいと強く感じています。福岡市の制度がこうした活動を支えてくれていることに感謝しながら、日々充実した時間を過ごしています。

スポンサーリンク

ショートステイ里親で「後悔」と検索したあなたへ

私も里親を始める前は、「どんな子がくるのか」「私にもできるのか」とても不安でした。
里親について色々と調べてみてもわからないことが多く、納得のいく答えはありませんでした。
しかし実際に里親になってみて、後悔したことといえば「もっと早くこの制度について知りたかった」ということくらいです。
養育里親登録後、何の連絡もなかった3年間。その時に知っていれば「もっと多くの子供達の笑顔に出会えていたのになぁ」と思います。

ショートステイ里親のメリットとデメリット

ショートステイ里親のメリット

福岡市のショートステイ里親制度には、以下のような多くのメリットがあります。

  • 精神的な支援: 親が育児に疲れたり、急な病気や入院が必要になった際に、子供を数日間預けることで、親の精神的な負担を軽減することができます。これは、育児に対するストレスを和らげ、虐待のリスクを減少させる助けになります。
  • 家庭的な環境: 里親の家庭で過ごすことで、子供は家庭的な環境を体験することができ、施設での生活とは異なった安定した空間での育成が可能となります。
  • 地域とのつながり: ショートステイ里親制度は地域の支援を強化することにも寄与します。地域の里親家庭が協力し合うことで、子供たちはより良い成長環境を得ることができます。
  • 条件に応じた料金設定: 非課税世帯や単親家庭の場合は、ショートステイが無料になることが多く、経済的なサポートが受けられます。

ショートステイ里親のデメリット

一方、ショートステイ里親制度にはいくつかの考えられるデメリットを挙げます。

  • 選択の難しさ
    親にとっては、子供を預けることに対して不安や躊躇が生じる場合があります。他の家族や友人に預けることができない状況では、会ったこともない里親に子どもを預けることへの不安が強くなることがあります。

私が登録している”SOS子供の村”では、保護者の子どもを預けることへの不安が少しでも減るように、里親と保護者がお預かり当日に会うことをおすすめしています。どんな人が子どもの世話をするのか、里親と直接会って話を聞くことができます。

  • 短期的な関係
    ショートステイは基本的に数日間の預かりであり、長期的な関係構築が難しい場合があります。里親と子供の関係性が一時的なものになり、長時間の信頼関係が形成されにくいこともあります。

1度しかショートステイの利用がない場合、残念ながらそのお子さんに会うのは1度きりです。しかし定期的にショートステイを利用してくださるご家庭もあり、1年半以上我が家を選んでお子さんを預けてくださっている方もいます。里親さんが受け入れ可能で、保護者さんの希望があれば、同じ里親さんの元でお子さんを預かることができます。

  • 定員の制限
    ショートステイの需要が高まる一方で、里親との受け入れの日程を調整するコーディネーターの人数が限られており、希望する日時に定員オーバーの場合は受け入れが難しいことがあります。

コーディネーター1人につき、1日に担当できる子どもの日数は限られています。週末や夏休み、春休みなどにショートステイを利用される方が多いです。希望の日時にショートステイを利用してもらうには、余裕を持って申請して下さい。

 里親さん家庭でのトラブル
  里親さんや実子さんとの相性が悪かったり、ケガ、物損などの可能性もあります。

うちに来られたお子さんとの間にトラブルが起きたことはありませんが、中にはいつも可愛がられてる里親宅の子どもにやきもちを妬いてケンカになったり、里親さんのもちものを壊してしまったりするお子さんもいるそうです。
里親に登録したばかりの時は不安でしょうが、最初はショートステイ利用歴のあるお子さんで、トラブルのなかったお子さんがマッチングされると思います。

ショートステイ里親での家族の変化

ショートステイ里親を始めてから、我が家には温かい変化が生まれました。
何より嬉しいのは、夫との会話が子どもたちの話題で自然に増えたことです。「今日はどんなことがあった?」「明日は公園に連れて行こうか」など、預かるお子さんのことを夫と一緒に考え、話し合う時間が日常になりました。最初は戸惑いもあった夫ですが、今では何も言わなくても子どもと遊んでくれていたり、送迎の時は必ず運転して付き添ってくれたりしてくれたりと、この活動を心から理解し支えてくれています。

息子の変化も印象的です。お兄ちゃんとしての自覚が芽生えたのか、オムツやお尻拭きを「はい、これ」と持ってきてくれるようになりました。お風呂の準備を手伝ったり、おもちゃを片付けたりと、小さなお手伝いを積極的にしてくれる姿に成長を感じます。

そして何より心温まるのは、息子と預かったお子さんが一緒に遊んでいる光景です。うちに来るのは息子より年下の子ばかり。初めてきた子でも「大丈夫だよ。一緒に遊ぼう?」と優しいお兄ちゃんになります。ブロックで一緒に作品を作ったり、絵本を読み聞かせてあげたりする姿を見ていると、自然と笑顔になり、心がほっこりと温かくなります。

ショートステイ里親を通じて、家族みんなが少しずつ成長し、絆を深めていることを実感しています。

印象的なエピソード

今までお預かりしたお子さん達との間に可愛かったり、クスッと笑えたりいろんなエピソードがあります。その中でも私がとても印象的だったエピソードを紹介します。

〜初めてお預かりした家族とのエピソード〜

初めてのお預かり日程が決まり、当日スタッフさんと私でご自宅までお子さんをお迎えに行きました。
玄関のドアを開けてくれたのは、小学1年生の娘ちゃん。7ヶ月の弟くんのお世話で手いっぱいのママは、疲れた表情でボサボサになった髪のまま後から現れ、私たちをリビングに招き入れてくれました。
お部屋はおもちゃや洗濯物で散らかっていて、子育ての大変さがひしひしと伝わってきます。
弟君が産まれてから娘ちゃんの赤ちゃん返りがひどく、最近は弟君に意地悪をするようになり、娘ちゃんのために2人だけの時間を作りたいという理由でのショートステイ利用でした。
3日後お預かりが終了し弟くんをお返しに伺うと、そこには別人のようなママがいました。
バッチリとメイクを決め、美容室帰りのさらさらヘア。数日前の疲れ切った表情はどこへやら、満面の笑顔で迎えてくれました。
『ありがとうございましたー!おかげでリフレッシュできてゆっくり寝られましたー♡』と言いながらにこやかに弟くんを受け取り、安心した顔で胸に抱きました。
弟君と話すママを眺めている娘ちゃんに、「ママとのデート楽しかった?」と聞くと『うんっ!ママと2人でイオンに行ったー!』と、とびきりの笑顔が返ってきました。
ママと娘ちゃん、2人の笑顔を見た瞬間、心が温かくなりました。
「私にも、このお母さんと娘ちゃんの笑顔を作るお手伝いができたんだ!」そう実感した、とても嬉しい瞬間でした。
この笑顔に出会うために、私は今も里親を続けています。

〜何度もうちに来てくれているお子さんとのエピソード〜

以前ショートステイを利用された保護者の方や子どもたちから「また同じ里親さんがいい」と言っていただけることは、本当に嬉しい瞬間です。
実際に、我が家を指名してくださり、1年以上にわたって定期的にショートステイを利用されているお子さんがいます。月に1度、1週間程度のペースでお子さんをお預かりしています。
最初の頃を振り返ると、保育園に突然知らない私がお迎えに来たので、その子はびっくりして大泣きしていました。しかし、お預かりの回数を重ねるにつれて、私がお迎えに行ってもだんだん泣かなくなってきました。
そして最近では、お迎えに行くと飛び跳ねて私のところに駆け寄ってきてくれるようになりました。朝になると「保育園に行きたくない」と言って、私の後ろに隠れて保育士さんから見えないようにすることもあります。
このような変化を見ていると、子どもとの間に確かな信頼関係が築けてきたのだなと実感し、とても嬉しい気持ちになります。

まとめ

私が3年前にショートステイ里親として登録してから、これまでに約20組のお子さんをお預かりしてきました。振り返ってみて後悔していることがあるとすれば、「もっと早くこの制度を知っていればよかった」ということくらいです。

保護者の方にとってのメリット
ショートステイ制度を利用することで、保護者の方は育児の疲れから一時的に解放される機会を得られます。このちょっとした息抜きの時間が、家庭での親子関係にも良い影響をもたらす可能性があります。

里親にとってのメリット
私たち里親にとっても、子どもたちと過ごす時間は楽しく、癒されることばかりです。子どもたちの純粋な笑顔や、思いがけない言葉に笑わせてもらうことも多く、むしろメリットの方が大きいと感じています。
短期間のお預かりではありますが、こうした多くの利点があることから、里親制度は現代の育児支援において欠かせない存在だと確信しています。

福岡でのショートステイ里親活動を通じて
福岡でショートステイ里親としての活動を始めて以来、数多くの感動的な瞬間を経験してきました。子どもたちが新しい環境に少しずつ馴染んでいく姿を見たり、保護者の方が心の余裕を取り戻すお手伝いができることは、何にも代えがたい喜びです。
最初は不安もありましたが、実際に子どもたちと接する中で、彼らの成長や笑顔を間近で見ることができ、後悔するどころか「もっと多くの方にこの活動の素晴らしさを知ってもらいたい」と強く思うようになりました。
福岡市がこうした活動をしっかりと支えてくれる制度を整えていることに感謝しながら、今日も充実した時間を過ごしています。


コメント

タイトルとURLをコピーしました