ショートステイ里親を始めてから2年が経ちました。当時7歳だった息子も、今では9歳になりました。この2年間で、息子は驚くほど大きく成長しました。今回は、ショートステイでお子さんを預かるようになってからの息子の変化と、私が意識してきた関わり方についてお伝えしたいと思います。
初めての預かりで見えた息子の気持ち
初めて預かったお子さんは生後7ヶ月の赤ちゃんでした。「泣きっぱなしだったらどうしよう」「どんな子が来るのかな?」など、預かるお子さんのことばかり気にしていた私は、まさか息子が悲しい気持ちになるとは思ってもいませんでした。
私がミルクをあげているとき、ふと息子の様子を見ると、テーブルの下で俯いていました。赤ちゃんに私を取られたようで、寂しくなっていたのだと思います。
赤ちゃんが寝た後、息子とゆっくり話をしました。まずは息子の気持ちを聞き、悲しかった気持ちをしっかり受け止めました。それから息子が生まれた時は本当に嬉しかったこと、とても可愛くて今日うちに来ている赤ちゃんのように毎日何度もミルクをあげたこと、私たちがお世話をしないとこの子も生きていけないことを伝えました。
すると、息子は自分も同じように可愛がってもらっていたことを知り、嬉しそうな表情を見せてくれました。それからは、赤ちゃんのために率先して手伝ってくれるようになったのです。
お兄ちゃんとしての成長
一人っ子である息子にとって、ショートステイ里親という活動は、普通ならできなかったであろう「お兄ちゃん」としての役割を経験する貴重な機会になりました。
ショートステイ里親では、実子よりも年下のお子さんしか預かることができません。この2年間でうちに来たお子さんはみんな5歳以下です。息子はいつも、お預かりしたお子さんの「お兄ちゃん」になれるのです。
手を繋いだり、遊びのサポートをしたり、絵本を読んであげたり。息子はお兄ちゃんとして一生懸命頑張っています。今では、おもちゃを貸してあげたり、泣いている子に優しく声をかけてあげたりと、自然に思いやりのある行動ができるようになりました。
人のために何かをする喜び
今までだったら、息子が洗濯物やお風呂掃除のお手伝いをしても、結局は自分自身に関わることなので、人のために何かをするという体験は少なかったように思います。
しかし、子どもを預かると私の手が離せない瞬間が増えます。おむつやおしり拭きを取ってもらうなど、お預かりしているお子さんのためのちょっとしたお手伝いを息子にお願いすることがあります。「誰かのために何かをする」そんな体験が、息子の自信につながったようです。
今では、私の友人知人に会った時、息子は自信満々にこう話します。「ママは子どもを預かる仕事をしていて、僕はそのお手伝いをしているんだ」と。得意げな息子の姿を見ると、この活動が息子の成長と自信につながっていることを実感します。
私が意識した関わり方
この2年間、私が最も大切にしてきたことは、息子の気持ちを優先することでした。預かるお子さんのお世話をする中でも、息子と2人だけの時間を意識的に作るようにしました。
息子にとって、突然知らない子どもが家に来る環境は、決して簡単なものではなかったはずです。戸惑いもあったと思います。だからこそ、「あなたが一番大切だよ」というメッセージを、言葉でも行動でも伝え続けることを心がけました。
息子の気持ちを確認
ショートステイの依頼があった時には息子にも相談するようにしています。何日預かるか、どんなお子さんなのか聞いて息子も一緒に決めるようにしています。
息子の持ち物への配慮
息子が大切にしているおもちゃや本は、お子さんをお迎えに行く日までにしまっておくように伝えてあります。大人が触られたくないものがあるように、息子にも「このおもちゃはお気に入りなので触られたくない、貸したくない」という気持ちがあるはずです。毎回息子に確認し、息子からOKが出たおもちゃで、お預かりしたお子さんと遊ぶようにしています。
息子を優先する声かけ
食事のメニューや行きたい場所も、まず息子に聞いてから決めます。お預かりしているお子さんが寝ている時や、テレビに夢中になっている時に、こっそり息子に相談します。
そして、お預かりしているお子さんには「今日は動物園に行くねー」「今日のお昼ご飯はハンバーグにするけど食べられる?」と報告や確認をする形にしています。小さなことですが、息子に「あなたの意見を大切にしているよ」と伝えることを意識しています。

息子の希望が特にない場合はお預かりしているお子さんと相談しています。お預かりしているお子さんの行きたいところはほとんどが「公園」です。食べたいメニューは「カレー」や「ハンバーグ」が多い気がします。
まとめ
一人っ子ではなかなかできないお兄ちゃん体験。ショートステイ里親をしたことで、息子はその貴重な経験を積み、思いやりの心や自信を育むことができました。
最初はテーブルの下で俯いていた息子が、今では誇りを持ってこの活動について話せるようになったこと。それは、この2年間の何よりの収穫だと感じています。
これからも、息子の気持ちに寄り添いながら、家族みんなで成長できるこの活動を続けていきたいと思います。

