里親子の絆を深める一日〜「こども文化芸術体験2025」に参加して〜

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里親交流イベント

2025年7月26日(土)里親子のためのイベント「こども文化芸術体験2025」がアクロス福岡にて開催されました。
福岡県域里親支援センター、福岡市里親支援センター「ブルームウェル」、福岡県里親会、福岡市里親会(つくしんぼ会)、NPO法人SOS子どもの村JAPAN、(一社)ふくおかフォスターサポートセンター、NPO法人子どもアドボカシーセンター福岡、NPO法人子どもNPOセンター福岡、九州大学田北雅裕研究室のスタッフの協力により様々な文化芸術体験ができました。

様々なものづくり体験ができるということ即参加を決めました。申し込みはメールで、子どもの名前、参加したい体験ブース、お面作り体験をする場合にはお多福、ひょっとこ、狐の3種類から一つお面の種類を選びました。
希望するお子さんには招待状が届くとのことだったので、招待状も希望しました。息子宛の可愛い招待状にご挨拶、イベントプログラムの時間などが書かれていました。普段息子は自分宛の招待状をいただく機会がないので、自分宛の招待状を見てとても嬉しそうでした。

今回はこども文化芸術体験2025の詳細と、息子が体験していた様子や感想などをレポートします。

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伝統工芸・アート・伝統文化体験

博多張子 お面の絵付け体験

ひょっとこ、お多福、狐の三種類のお面から好きな形を選んで、絵付け体験を楽しむことができました。カラフルな絵の具が用意されており、子どもたちはそれぞれ自由に筆を動かして、世界に一つだけのオリジナルお面を作っていきます。同じ形のお面を選んだ子どもたちでも、完成した作品は一人ひとり全く違う表情を見せており、その個性の豊かさに驚かされました。色塗りが完了すると、スタッフの方がドライヤーで丁寧に絵の具を乾かしてくださり、最後はきれいなビニール袋に包装していただきました。まるでお店で売られている商品のような立派な仕上がりに、息子も大変満足そうな表情を浮かべていました。

狐のお面

オリジナル和菓子作り

和菓子作りでは、こなし生地で餡を包む「包餡(ほうあん)」という技法を体験しました。好きな型抜き飾りをトッピングして、自分だけのオリジナル和菓子を作ることができます。生地はすでに味付け、着色がしてあり、黄色、水色、ピンク、緑色、紫の5色から2色を選べるシステムで、息子は水色とピンクを選びました。これらをベースの白い生地と組み合わせて、丁寧に餡を包んでいきます。

型抜きの種類は非常に豊富で、ハートや星といった可愛らしいものから、鳥や葉っぱなどの自然をモチーフにしたものまで様々でした。本来は焼き印を使用するところですが、今回は子ども向けのイベントということで安全に配慮され、熱を使わずにスタンプとして使用する形になっていました。息子はひょうたんの柄を選び、スタッフの方に押し方のコツを教えていただいたおかげで、とても上手に印を押すことができました。

和菓子を入れる小さな入れ物に、持ち帰り用の紙袋まで付いていました。

息子は出来上がった和菓子を一つ一つ丁寧に和菓子をケースに入れて持ち帰りました。
一つは自分が食べ、一つ私にくれました。優しい甘さでほろりと口の中で溶けるような美味しい和菓子でした。

野菜スタンプで作るバッグ作り

小松菜、オクラ、ピーマン、マッシュルーム、レンコンなどの野菜を使ってバッグにスタンプし、オリジナルバッグを作りました。

紙皿やパレットに好きな色の絵の具を出していきます。
息子はラメの入った艶感のある絵の具を選んでいました。

野菜スタンプやステンシルで作ったトートバッグ

野菜スタンプのほかにステンシルも用意してあって、息子オリジナルの可愛いバッグが出来上がりました。

名人から教わるルービックキューブ体験

お笑い芸人のどすこい安部さんが講師でした。鬼滅の刃の冨岡義勇さんの羽織り姿でルービックキューブを教えてくださいました。
いろんな形のルービックキューブがあり、子どもでもわかりやすいように丁寧に教えていただき、息子は1面だけですが綺麗に揃えることができました。「自分でできた」という体験は子どもの自信にもつながりますよね。
合間合間にどすこい阿部さんが短時間でルービックキューブを全面揃えるショーをやってくださったり、大人も子どもも飽きずに楽しめる工夫がされていました。

お手玉体験

福岡県レクレーション協会、福岡お手玉の会のおばあちゃんたちから教わる昔遊び体験です。最初におばあちゃんからお手玉の基本動作を学んで、それから自分でやってみる体験です。
息子がお手玉体験の近くを通りかかった時に風呂敷にお手玉を集め入れ、風呂敷の端をみんなで持ち、お手玉を高く飛ばす遊びをしていました。みんなで協力してワイワイするのが好きな息子に「あれ楽しそうだよ!やってみたら?」と声をかけると目を輝かせながら急いで靴を脱いでいました。

たくさんのお手玉を風呂敷に集めています。

楽しそうな表情の息子

みんなで風呂敷の端を持ってお手玉を高く飛ばしていました。頭や体に次々に落ちてくるお手玉に大興奮の子ども達でした。

アドボ!?とあそぼ 〜きもちを表すワークショップ〜

子どもたちの心の声を聴く「アドボケイト」のワークショップ。普段里親宅で生活する子どもたちが、なかなか口に出せずに心に秘めている想いを表現する場です。

入り口には可愛いイラストが描かれたボードが設置されており、参加者は自分の今の気持ちに近いところにシールを貼っていきます。ワクワク、ドキドキというポジティブな感情だけでなく、緊張、帰りたいなどのネガティブな感情のイラストもありました。まずは自分自身で気持ちを感じてみることから始まります。シールを貼るという簡単な行為を通じて、子どもたちは言葉にしなくても自分の気持ちを表現することができるのです。

シールを貼り終えると、子ども数人が入れる大きな段ボールハウスでの遊びました。まるで秘密基地のようなその空間は、子どもたちにとって人気の場所となっていました。中には小さなライトが置かれており、その優しい明かりに照らされた段ボールハウスのドアを開け、自分の家のように子ども達を招き入れているお子さんがいました。

この段ボールハウスはお絵かき自由で、子どもたちは準備されたペンを使って思い思いの場所に好きな絵を描いていきます。特に印象的だったのは、スタッフの方々の声かけの上手さでした。「すごい!」「上手!」「みんな、これ見て!」と、子どもたちの作品を心から褒めてくださる姿に、温かさを感じました。息子も画伯になった気分で得意げに絵を描き続け、私も「普段からよく絵を描かれるんですか?」などと声をかけていただき、まるで天才画家の母になったような気分を味わわせていただきました。

段ボールハウスの隣には折り紙スペースがあり、いろんな折り紙の折り方を教えていました。
息子はコマの折り方を教えてもらいました。スタッフさんは楽しくコマを折りながら複数の子どもたちと話をします。子どもが自分から話せるような明るく優しい雰囲気作りが素晴らしかったです。

舞台体験

音楽・絵画でパフォーマンスコンサート

動物の謝肉祭の曲に乗せてカーニバルに登場する動物たちを描きます。

出演|アートムジカ&アンサンブルケフェウス(ピアノ:田中美江 ソプラノ:小野 弥生 画家:保坂真紀 フルート:永田明 パーカッション:関家真一郎 コントラバス:谷口正美)

会場のみんなもリズムにのって、楽しい演奏と絵を楽しめるコンサートでした。

曲に合わせて描かれたライオン

楽器の演奏と歌に合わせて描かれたライオン。

フライ返しを使って描いた白鳥

フライ返しをペタペタとスタンプのように使いながら描かれた白鳥。

短時間で描かれた女の子

当日観覧に来ていた子どもたちの中から選ばれ、即興で描いていました。表情や仕草がそっくりに描かれ、完成とともに驚きの声が上がっていました。
子どもの身長よりも大きい絵が描かれたこのボードはお持ち帰りできるそうですよ。

子ども文化芸術体験に参加してみて

「こども文化芸術体験2025」は、普段なかなか体験できない手作り体験や遊びを通じて、子どもたちの目をキラキラと輝かせる素晴らしいイベントでした。会場にいる大人の多くが日頃から子どもたちと関わる専門職の方々だったため、子どもとの関わり方や気持ちの引き出し方がとても上手で、初対面同士のこども達でも自然と打ち解けて楽しそうに過ごしている姿が印象的でした。

パフォーマンスコンサートでは、子どもたちにとって馴染みのある音楽と可愛らしい絵が融合し、会場全体が特別な空間に包まれました。リズムに合わせて手を動かし、体全体で音楽を楽しむ子どもたちの後ろ姿からは、心からの喜びが伝わってきました。

この里親子のためのイベントは、子どもたちの笑顔を多くのスタッフが温かくサポートしてくださり、里親である私たちも普段とは違う子どもたちの様々な表情を発見することができる、とても意味深いひとときとなりました。こうした機会を通じて、里親と里子の絆がより一層深まっていくのだと実感した一日でした。

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